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第3講 プラトンのイデアと現代宇宙論~後編~ [哲学概論]

プラトンの現象界とイデア界という区分は
私たちの宇宙を非常によく表しています。

私たちの宇宙は沢山の物質に溢れているように
思うかもしれません。
しかし、実際は宇宙全ての原子等の物質を
集めても全宇宙の4.9%しかありません。
宇宙は未知の素粒子
ダークマターが26.8%
ダークエネルギーが68.3%
からなっており
私たち物質は宇宙にとって
ラーメン一杯を宇宙とすると(笑)
スープの底に残る澱のようなものなのです。
私たち物質は無くても宇宙の過去や未来に何の影響も及ぼさないのです。
実際に多元解釈では、複数の宇宙が存在していて
その宇宙の中には物質はなく
ダークマターやダークエネルギーしか存在しない宇宙というのも存在し得ます。
しかし物質だけの宇宙というのは絶対に存在しないのです。
私たち物質は宇宙に存在しなくても宇宙は何にも困らないのです。
この宇宙にとって主役はダークマターやダークエネルギーの方なのです。
プラトンの思想で言えば
私たち物質は現象界
ダークマターやダークエネルギーがイデア界ということになります。

そこで私が無神論者である理由その1です。
(順を追って何故神は存在しないかをこれからこのコーナーで
書いていこうと思います。)
私たち物質、宇宙の全ての原子はせいぜい宇宙の4.9%しかありません。
存在しなくても宇宙にとっては何も困らない存在です。
そんな物質の中に神様は存在するでしょうか?
全宇宙の5%にも満たない中に神がいる
そんな自己中心的な解釈はいくらなんでも無理があります。
更に物質がなくても宇宙は存在できます。
ということは宇宙を作った神は少なくとも
物質の中にはいないということなのです。
仮にいたとしても4.9%の私たちなど特に気にしません(笑)
ラーメンを食べにいって、麺やらスープやら具やらは評価の対象に
なりますが、丼の底に溜まっている澱を気にする人など
ほとんどいません。澱がメインには絶対になりません。
更に宇宙にとって澱のような私たち全宇宙の物質の中で
さらに地球の人類なんて澱の一粒にも満たない
存在すら気づけないくらいどうでもいい存在です。
そんな中に神やら預言者やら諸々がいるなんて
思い上がりもいいところです。
どれだけ自己中心主義なのでしょうか。
勿論、各宗教はそういうことは認めず人間中心主義です。
歴史や考古学、天文学でさえ認めません。
そうでないと全宇宙、全世界を作った神の存在が危うくなるからです。
現在でも進化論を否定している宗教もあれば、
長い間、つい最近まで地動説を認めなかった宗教もあるんです。
それくらい宗教にとって、私たちは中心でないと困るんです。
これらのお話、宗教の歴史的経緯
特に世界三代宗教については
この哲学概論で書いていきたいと思います。

私は宗教自体を否定している訳ではありません。
これは誤解しないで頂きたいです。
宗教を心の支えにしておられる方が何十億とおられます。
その方にとって宗教は大切なもので
神という架空の存在を人生の中に置き
常に神の目によって監視されていると考えるのは
弱い人間が正しく生きていく
一つの道徳的テクニックとして非常に有効だと思います。
一方で宗教には戦争、争いを生んできたという負の側面もあります。
存在しない神のために存在する私たちが
死ぬのは明らかに馬鹿げています。
宗教とは節度を持って付き合った方がいいです。

何はともあれ
文化としての宗教、心のよりどころとしての宗教は
意味のあるものだと思います。
しかし…神が実在するかと言えばそれはNoだと思います。
もしいるとすればダークマターやダークエネルギー側、イデア界に
存在すると考えるのが圧倒的に妥当です。
昔は宇宙や世界のことがよくわからなかった
だから人間が中心、地球が中心のような気がしていた
だから人間の中で神の名を騙るものがでてきた。
それは歴史的必然だとも言える仕方がないことです。
しかし、私たちの宇宙の認識は時代と共に大きく進歩し
主役だと思っていた私たち物質は
ほとんどなくてもいいものだということがわかりました。
教義を変えるというのは難しいのかもしれませんが
あるところで事実は事実と認めないと
宗教が持つ本来の価値が逆に損なわれてしまうのではないかと
私は危惧しています。

私たち物質の世界は現象界でしかないのです。
ソクラテスの思想に端を発した
プラトンのイデアというのは
おとぎ話のように聞こえる面もあるかもしれませんが
一方で非常に現代的な宇宙論も内包し得る哲学なんです。

プラトンからアリストテレスへ
またギリシア哲学は大きな発展を遂げることになります。
そしてこのギリシア哲学は
西洋思想、西洋宗教の根幹を成すものへと昇華していくのです。

それではまた
第4講アリストテレスのお話で会いましょう[手(パー)]
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医学部受験生

偶然見つけた先生のブログを休憩代わりに読ませて頂いております。私は国立医学部を目指して一日14~16時間勉強しておりますが、最近はご飯を食べる時間も惜しい気がします。まだ偏差値が50台で少し焦り気味です。一般的に医学部受験は一日に何時間勉強すれば良いでしょうか?先生がお忙しくされているのはブログを読んでわかっておりますが、自分の勉強の方向に強い不安を感じております。時間だけでいいので教えて下さい。
by 医学部受験生 (2014-07-27 13:12) 

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